こんにちは!
ブログ管理人のようママです。
突然ですが、あなたは赤ちゃんや子供のいびきを聞いたことがありますか?
実は、子供は、ほとんどいびきをかかないと言われています。
それにもかかわらず、「うちの子いびきをかいているわ」というお母さん、お父さんは気を付けてください。
なぜなら、いびきは子供の成長や発育に害を及ぼす危険があるからです!
いびきをかいていても、ぐっすり眠っていればあまり心配はありません。
しかし、激しいいびきをかいたり、眠っている間の呼吸が苦しそうな場合は、要注意。
いびきをかくということは、体の何かしらの異状が原因で、喉の気道が狭くなっているからです。
また、日中も「眠そう、だるそう」などの様子が見られたら睡眠時無呼吸症候群の可能性も。
睡眠時無呼吸症候群とは、「眠っている間に呼吸が止まる病気」のことで、睡眠障害は、子供の成長ホルモンの分泌を悪くし、成長や発達の弊害も招きます。
ですので、赤ちゃんや子供の成長を守るために、今回は、いびきについて勉強していきたいと思います。

いびきは、体の異状で気道が狭くなることが原因
いびきは、トランペットなどの管楽器の音が出るメカニズムに似ています。
息が、体の異状が原因で狭くなった「気道」を通るときに出る振動音が「いびき」です。
この気道が狭くなる原因ついて紹介していきたいと思います。
月齢の低い赤ちゃんのいびきは鼻詰まりが原因
赤ちゃんのいびきは安眠できていれば基本的に問題ありません。
月齢の低い赤ちゃんは鼻の穴が小さく、気温や湿度の変化などで、すぐに鼻が詰まってしまいます。
鼻の奥の空間が狭く、喉の機能や構造も十分発達していないため、眠って喉の周りの筋肉が緩むことによって気道が狭くなります。
そして、その結果、いびきをかきやすくなります。
大抵の場合、成長と共に2歳ぐらいになるといびきは減っていきます。
風邪による鼻づまりでいびきをかくこともありますので、小児科を受診して診察してもらうことがおすすめ。
病気がいびきの原因
幼児から子供になると、基本的にはあまりいびきはかかないと言われています。
いびきをかいていても、ぐっすり眠っていて日中も元気で食欲があれば問題ありません。
しかし、先ほども述べたように、いびきをかくということは、何かしらの原因で気道が狭くなっていること。
本来なら活発な子供が、遊び疲れではなく、日中眠そうにしていたり、体がだるそうであれば、いびきが原因の睡眠不足と言うことも考えられます。
ですので、そういった場合は、病気で気道が狭くなっていて、いびきをかいていると疑ってください。
扁桃腺肥大
一番多い原因が、扁桃腺の肥大です。
扁桃腺は、喉の奥にあり、感染症の侵入を防ぐ免疫が原因でをもつ器官。
成人より発達していて、子供の頃に最も大きく、その後は徐々に小さくなっていきます。
風邪などによる炎症の繰り返しが、扁桃腺肥大の原因となります。
アデノイド肥大
アデノイド(咽頭扁桃)とは、鼻と喉の中間にある器官で、扁桃腺と同様に感染症から身を守るための免疫システム。
3歳ぐらいから大きくなり始め、6~7歳で最大、12~18歳でなくなります。
原因不明でアデノイドが異常に大きくなった場合、鼻の奥が詰まった感じに。
いびき、鼻づまり、鼻声、息苦しさ、難聴や中耳炎の合併症など、様々な問題がおきてきます。
鼻の疾患(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、ちくのう)
扁桃腺肥大と並んで、子供ののいびきの原因に多いのが鼻の疾患です。
鼻づまりがひどい場合も、口呼吸を余儀なくされいびきや無呼吸の原因になります。
いびきは、子供の成長や発達にに悪影響を及ぼす危険がある
扁桃腺とアデノイドが肥大などの原因で、気道が狭くなると呼吸が苦しくなり、睡眠中にいびきや無呼吸があらわれます。
いびきや無呼吸症候群で熟睡できないと、成長ホルモンの分泌が悪くなってしまいます。
そして、その結果、子供の成長や発達ににも悪影響を及ぼします。
ですので、子供のいびきが気になるお母さん、お父さんは、睡眠時無呼吸症候群の疑いももってください。
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)とは
眠り出すと呼吸が止まってしまうため、過眠や高血圧などを引き起こす病気。睡眠時無呼吸症候群は眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。
呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。
酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。
酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。
さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームがひきおこされます。
睡眠時無呼吸症候群のチェックポイント
睡眠時無呼吸症候群かどうかを判断する基準について紹介していきます。
一般的に、下記の2つに当てはまると睡眠時無呼吸症候群である可能性が高いので注意してください。
- 無呼吸・低呼吸が1時間に5回以上認められる。
- 10秒以上の呼吸停止が一晩に30回以上見られる
その他にも、子供の無呼吸症候群によく見られる症状。
- よく口呼吸をする
- 日中の過度の眠気でボーとしている。眠ってしまう。
- 疲れやすく、すぐにイライラして不機嫌になる
- 注意力散漫で落着きがなく、無気力
- 発育・学力の遅れ
- よく気管支炎、中耳炎になる
- 陥没呼吸(息を吸う時に腹部は膨らむのに胸部が陥没する状態)をする
- 顎をあげて首をそらして寝ている
- 寝ている間の異常ないびき
- 夜尿を繰り返す
- 寝起きが悪い
上記の症状のうち、2つ以上が当てはまる場合は要注意。
気になる症状が複数みられたら、耳鼻咽喉科か小児科を受診しましょう。
赤ちゃん、子供のいびき対策マニュアル
扁桃腺とアデノイドの摘出・縮小手術
扁桃腺とアデノイド肥大と診断された場合は、扁桃腺とアデノイドの切除・摘出や縮小手術で改善。
全身麻酔による手術ため、1週間くらいの入院が必要ですが、手術によって気道が広くなるため、いびき、無呼吸の症状は消失します。
アレルギー性鼻炎など鼻疾患の治療
鼻疾患(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎)がいびきの原因の場合は、きちんと治療を。
また、ハウスダストやダニの増殖原因になるカーペットをやめる、エアンや布団をこまめに掃除する、よく換気をするなどして、アレルゲン除去を心がけ、環境を整えましょう。
横向きに寝る
赤ちゃんの場合、仰向けにしているといびきをかくことがあります。
そんな時は、タオルを棒状に丸めたものを赤ちゃんの背中に当てて、赤ちゃんの体を横向きにしてみましょう。
頭の向きを変えることでいびきが治ることもあります。
CPAP(シーパップ)
特殊な例ですが、就寝時にCPAPというマスクを使用する方法もあります。
CPAPは風圧を送り、のどの中にスペースが確保され、やわらかい組織を強制的に押し開きます。
そのため、鼻呼吸をスムーズに出来るようになり、いびきをかかなくなります。
ですが、このCPAPは、根本的な治療法ではなく、継続的に使用しなくてはなりません。
最後に。子供の健康状態をしっかり管理することが大事
赤ちゃんや子供にとって睡眠は、脳や体を休めるだけでなく、「成長ホルモン」の分泌を増加させる大切な時間。
いびきによって、その貴重な睡眠を妨害されることは、学力・運動能力の低下につながるだけでなく、成長障害・発達障害が懸念されます。
親としてできることは、普段からの健康状態をきちんと管理してあげること。
そして、子供のいびきを見逃さないことではないです。。
我が家の場合、赤ちゃんの頃、風邪で鼻詰まりがあった時にいびきをかきました。
なんだか苦しそうなその音に、心配になりましたが、風邪が治るとともにいびきも治りました。
何か気になる症状があったら、早めに耳鼻科や小児科に受診することがおすすめです。
やはり、子供が寝息をたてて、すやすや眠っていると安心。
赤ちゃん、子供が安眠できる環境を作ってあげてくださいね。